新製品「ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.」発表

ライカカメラ社は、光学性能を限界まで追求したライカMシステム用の新レンズ「ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.」を発売いたします。

「アポ・ズミクロンM」シリーズとしては2013年に発売した「ライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.」が好評を博していますが、ライカの技術者たちは再び「一切の妥協を許さず、従来のレンズの限界を超える卓越した描写性能を実現する」ことを目標に掲げて、今回は焦点距離が35mmとやや広めのMレンズの開発を進めてきました。


その結果誕生したのが、「ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.」です。ディテールまでシャープに描き出せるのが特長で、現行の撮像素子はもとより、今後新たな撮像素子が開発された場合でも高解像な描写が実現できるような性能を持ち合わせています。
また、開放値がF2.0という明るさとMレンズでは唯一となるわずか30cmという最短撮影距離を活用すれば、クリエイティブな作品づくりも多彩に楽しめます。

その卓越した描写性能は、ライカの工場が誇る高精度の製造技術と精巧な光学設計により実現しました。レンズ構成は5群10枚で、そのうち3枚に非球面レンズ(1枚は両面非球面)を使用しています。
また、6枚のレンズは異常部分分散特性を持った高品質な特殊ガラスを採用しており、広角レンズとしては珍しく色収差を最小限に抑えるアポクロマート補正を施しています。

「ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.」は、光学系の設計に全撮影距離で高画質が得られるフローティングシステムを採用しているため、近距離撮影でも高い描写力を発揮します。フォーカスリングの回転角は300°ときわめて大きく、最短撮影距離が短くなっているにも関わらず緻密なピント合わせが可能です。

撮影距離が無限遠から70cmまではカメラ本体の距離計に連動したピント合わせが可能です。フォーカスリングを回すと70cmで軽く抵抗が感じられ、撮影距離が70~30cmでは、液晶モニター、外付け電子ビューファインダー「ビゾフレックス」、アプリ「Leica FOTOS」でライブビュー映像を見ながらピントを合わせます。

このように卓越した性能を実現しながらも、ボディはきわめて軽量・コンパクトです。ルポルタージュ写真では定番の焦点距離を備えたこのレンズは、M型カメラはもとより、「ライカSL2」や「ライカSL2-S」でも、優れた描写力を活用してあらゆるシーンでの撮影が楽しめます。

「ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.」は、2021年4月発売予定です。



ライカ アポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.