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CONNECTION by Leitz Phone 1|Vol.5

LEITZ PHONE 1 ロゴ

独自の表現を生業とする人物に取材。「Leitz Phone 1」を軸に、
それぞれの活動と写真との結びつきや、写真に対する思いを語っていただきます。

心を揺さぶるモノこそ価値がある

「ビームス」執行役員 コミュニケーションディレクター/
「ビーアット」代表取締役

土井地 博

第五回は「ビームス」ならびに「ビーアット」にて、企業、人、モノとを掛け合わせて新しいビジネスモデルを構築する仕事に携わっている土井地博さん。ライカカメラの愛用者でもあり、モノに対する目利き力は業界屈指と称される土井地さんは、「Leitz Phone 1」に特別な価値を見出し、随所にライカの本気度とこだわりを感じるとのこと。同時にコミュニケーションツールとしての可能性までも予見してくれました。今回は「Leitz Phone 1」を持つ喜びと、使い心地について語っていただきました。

土井地 博イメージ1

手にするだけで気持ちが高揚する

つい最近まで僕には特に趣味と呼べるものがなかったんですが、人生100年の時代、自分自身が納得することをもっとやらなければいけないなと思い、まずは趣味として写真を始めようと決めたんです。これまでもカメラや写真は大好きでしたが、趣味にしたのは初めてで、その決意の意味も込めてライカM10とライカQ2を手に入れました。それからというものメインでライカM10をよく持ち歩き、旅先には必ずといっていいほど携帯しています。そして今回「Leitz Phone 1」に出会ったことで、旅を共にする仲間がまたひとつ増えように感じています。

僕の仕事は、ビームスではコミュニケーションディレクターとして各種企業、ブランドや人とビームスを結び付け、そこから生まれる新たなライフスタイルの提案やプロデュースに携わっています。また一方でビームス初となる合弁会社「ビーアット」を立ち上げ、クリエイター同士やクリエイターと企業をつなぐお手伝いをしています。

土井地 博イメージ2

仕事をする上で常に心がけていることは、“インプットをして、アウトプットをする”という意識ですね。たとえば誰かの面白い意見や共感をインプットしたら、自分なりに咀嚼し解釈をしてアウトプット、つまり誰かに伝えるようにしています。それがひとつの成功事例や実現可能なロードマップを生み出すベースにもなり、新たな価値の創造にも結び付くと思っています。

インプットするものは必ずしも感性や情報に限らず、モノから得られることも多々あります。ライカはその好例です。モノの価値基準としてプライスやスペックが重視されがちですが、デザインというベクトルもあるし、モノがつくられてきた歴史、技術、哲学もある。僕はそういった裏側に潜むストーリーを紐解くことが大好きで、それによって自分にとっての価値がさらに高まるんです。ライカを所持するだけで高揚感が得られるのも、そういった数々の裏付けがあるからだと思います。僕なりにライカの魅力を語ろうと思えばいくらでも語れますよ。


人を感動させるコミュニケーションツール

「Leitz Phone 1」を手にしたときもライカのカメラを持ったときと同じ高揚感がありました。同時にライカの真剣さも感じましたね。理由のひとつがネーミングです。“Leica Phone”ではなく、“Leitz”という原点の社名をあえてつけたところにこのスマートフォンへの思い入れの強さを感じました。それから最新のスマートフォンのカメラは大体3つか4つのレンズを塔載していますが、「Leitz Phone 1」のレンズはF1.9のズミクロンだけで勝負している。この潔い姿勢からもライカの矜持や本気度が見えて、僕は魅力に感じています。

機能的に物足りないかといえば、まったくそんなことはなく、ライカのカメラと同じくらい美しい写真が撮れます。わずかに青みがかったトーンを感じさせるライカらしい写真は僕の好みのど真ん中なので、描写性能は文句なしです。とくにモノクロ写真の美しさは素晴らしく、「Leitz Looks」モードを使うと誰が見てもすごいと感じるモノクロ写真が撮れます。

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先日ゴルフに行ったとき、一緒にプレーをした後輩をこっそりモノクロ撮影し、何も言わずに後日送ったらめちゃくちゃ感激してSNSにアップしていました。「Leitz Phone 1」はコミュニケーションツールとしての可能性も秘めていると実感しましたね。人を感動させる写真がさっと撮れて、簡単に送信できるのですから。

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いま使っているスマートフォンから「Leitz Phone 1」に乗り換えるのではなく、コミュニケーションツールになるライカのカメラを手に入れる感覚で、2台持ちをするのがいいと思いますね。僕は現在、ライカM10と既存のスマートフォンと「Leitz Phone 1」の3台体制ですが、この持ち方がとてもしっくりきています。ライカM10と「Leitz Phone 1」の使い分けはとくにしていません。役割を分けてしまうと、限定されたひとつのツールになってしまうからです。ただ「Leitz Phone 1」では今後、動画の撮影もしていきたいですね。

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写真は、いまの自分といつかの自分をつなげてくれるもの。過去を思い返したり、昨日の出来事を振り返ってみたり、昔といまを照らし合わせて確かめるひとつのアートブックだと考えています。1枚の写真から元気をもらえたり、ときには悲しい気分がよみがえってしまうこともありますが、まちがいなく豊かな気持ちにしてくれるものだと思います。

ライカM10も「Leitz Phone 1」も、数あるデジタルカメラやスマートフォンのひとつですが、自分が納得する価値を持ち、自分らしさを演出するツールという意味では別次元の存在です。どちらも持った瞬間や、使うたびにテンションが上がります。僕に限らず、ライカを選ぶ人ならきっと自分なりの価値を見出していると思いますね。


写真の力で東京を元気にしたい

アクセサリーにもとても感心しました。なかでもレンズキャップは紛失のリスクがあるにもかかわらず、完全に取り外せるタイプにして、よりカメラらしいスタイルに果敢にチャレンジしています。ここでもライカの本気さが見てとれますね。確かに少し不便かもしれませんが、便利があふれている世の中だからこそ、ちょっとした不便さが喜びをもたらすこともあると僕は思っています。

シリコンケースも秀逸です。ライカのレッドドットをあしらい、エンボス仕上げをしているところに驚きました。これはライカのカメラと同様の意匠。しっかりとカメラのディテールに寄せているあたりもこだわりを感じます。

いまはブラックのケースを装着していますが、サファリカラーにも惹かれています。ちょっと前までライカM-Pサファリが欲しくて悩んでいたので、このカバーで欲求を少しは満たせるかなって(笑)。個人的にはホワイトが登場したらぜひ欲しい。過去にライカQ ‘Snow’があったように、ライカにはホワイトも似合うと思います。

土井地 博イメージ7

今後も僕の写真の趣味は続くでしょう。「Leitz Phone 1」はまだ使い始めて間もないので、この先どんな使い方を思いつき、また仕事やプライベートのどんな場面で活躍するのか今からとても楽しみです。

写真といえば将来的にやってみたいことがあります。いまの10代以下の子供たちは生まれたときからスマートフォンやSNSが身近にあるので、彼らはみなデジタルクリエイションの天才のはず。そんな彼らに東京の街やライフスタイルを自由に撮影してもらい、写真展を開催してみたい。子供たちの視線や視点は、きっと大人と違うだろうし、プロの写真家とはまた違う切り取り方をすると思うので絶対に面白いはず。動画作品でもいいですね。そんなイベントが実現し、最近元気のない東京にパワーを与えたい。写真の可能性を探っていくことも、僕のライフワークのひとつになるかもしれませんね。

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土井地 博

土井地 博

「ビームス」執行役員 コミュニケーションディレクター/「ビーアット」代表取締役。1977年、島根県生まれ。大学卒業後ビームスに入社。大阪の店舗スタッフを経て、本社プレス業務のため上京。約20年にわたり宣伝PRを担当し現職に至る。現在はビームス初の合弁会社㈱ビーアットのCEOも務め、国内外の企業、ブランド、人とのコミュニケーションを繋ぐディレクターを担う。その他オンラインサロンとコンサル、ブランディング業務を行う「株式会社社外取締役」の共同代表も務める。ラジオパーソナリティ、大学非常勤講師、司会業、各講演と多岐にわたる。

www.instagram.com/hiroshi_doiji/