CONNECTION by Leitz Phone 1|Vol.8
独自の表現を生業とする人物に取材。「Leitz Phone 1」を軸に、
それぞれの活動と写真との結びつきや、写真に対する思いを語っていただきます。
カラーより鮮やかなモノクロームの世界
桜屋敷 知直
阿部 大輔
第八回は、映像や写真でイメージブランディングを行うクリエイティブ集団「bird and insect」のディレクター・桜屋敷知直さんと、フォトグラファー兼シネマトグラファーの阿部大輔さん。お二人は、月刊「ブレーン」の企画として「Leitz Phone 1」のプロモーションムービーの制作に携わり、その魅力を伝えるために「Leitz Phone 1」のポテンシャルを誰よりも深く体感してきました。プロのクリエイターが肌で感じたこのスマートフォンの凄さや驚きをどんなところで感じたのか。またどんなシーンで使えば、その性能を最大限に引き出せるのか。映像のプロの目線から見た「Leitz Phone 1」についてたっぷりと語っていただきました。
モノクロームの表現力を伝えたかった
―お二人が所属する「bird and insect」はどんな活動を行っているのでしょうか?
阿部:「bird and insectは写真と映像を制作するクリエイター集団です。写真や映像は、究極的に言えば人々が生きる上では必要ないものなのかもしれません。しかし写真や映像というメディアは、見る人のイメージや考え方を一瞬で変えられる力があり、もっと言うなら世の中の価値観をよりよい方向へ変えられる力があると思っています。その信念を大切に持ち続けながら、人々を楽しませ、刺激を与えるようなクリエイティブを目指し、心がけています」
桜屋敷:「bird and insectではブランドの魅力や世界観を描き、それを頭の中に想起させるというイメージブランディングを行っており、見た人の心を動かすようなイメージづくりを上流から提案したいと思っています。」
―それぞれのお立場と仕事について教えてください。
阿部:「僕の仕事は写真と映像を撮影するフォトグラファー兼シネマトグラファーです。写真はこの仕事をする以前から趣味で続けていて、昨年ライカM10を手に入れました。時々仕事でも使っています」
桜屋敷:「僕のメインの仕事は映像のディレクターです。ただbird and insectはいわゆる多能工集団なので、ひとりひとりがいろいろなことができるんです。ときには僕が写真を撮ることもあります」
―今回「Leitz Phone 1」のプロモーションムービーを、お二人が撮影チームに参加して撮り下ろしたそうですが、このスマートフォンの魅力を伝えるにあたってどんなアプローチで表現しようと思いましたか?
桜屋敷:「ライカといえばモノクロームを美しく表現できるカメラというイメージがあったので、「Leitz Phone 1」でもそれをベースにした作品にしようと決めました。「Leitz Phone 1」にはLeitz Looksというモノクロ撮影が出来るモードが搭載されていたからです」
阿部:「ムービーの撮影地は大阪の道頓堀や堂島。「Leitz Phone 1」で撮るとカラーの世界からモノクロームの世界に移り変わっていく、そんなイメージをつくり上げています。映像部分はライカSL2-Sで撮りましたが、ムービー中に登場する写真は「Leitz Phone 1」で撮っているのでぜひ注目してほしいです」
520インチの巨大ビジョンに映しても美しい
―実際に「Leitz Phone 1」で撮影したモノクローム写真はどんな印象でしたか?
阿部:「黒色の階調が非常に豊かで、モノクロなのにむしろカラフルに見える写真が撮れることに驚きました。ライカのカメラで撮るモノクロームの美しさを見事に再現できるスマートフォンといえますね。やはり搭載されているズミクロンレンズの力なのでしょうか。黒色の中に青色や黄色の要素が含まれない、正真正銘の黒色が表現できるんです」
桜屋敷:「誰が見ても直感的に凄いと感じる写真が撮れましたね。撮影現場にいたスタッフから“おおっ!”と声が挙がったほど。その場の空気感まで切り取れているかのような。他のスマートフォンではこのクオリティのモノクローム写真は撮れないと思いますね」
阿部:「もうひとつ驚いたことは、今回の「Leitz Phone 1」のプロモーションムービーは大阪の商業施設にある約520インチの縦型LEDビジョンに映し出されることが決まっていて、「Leitz Phone 1」で撮影したモノクロ写真もその巨大ビジョンに映し出されたのですが、解像度や黒色の表現が繊細なままで、まったくつぶれてなかったんです」
桜屋敷:「高さにして3階に届きそうな巨大ビジョンに映しても、あれだけの美しさを保てるクオリティに正直感動しました。本当にスマートフォンで撮影したのかと信じられないほどでした」
ライカを持つ所有欲を満たすスマートフォン
―本体のデザインや機能について、感心したところはありましたか?
桜屋敷:「M型ライカを踏襲したデザインはライカ好きの心をくすぐるでしょう。また独特の重厚感が感じられる質感もあります」
阿部:「プロモーションムービーの冒頭でも、「Leitz Phone 1」に当てるライトとシャドウをきっちりと分けるように撮り、より重厚な雰囲気を演出しました」
桜屋敷:「機能面でいえば、ディスプレイが本体の幅いっぱいにデザインされていて、両サイドの曲面にまで広がっているのでとても見やすい。操作感もサクサクとクイックに反応するのでストレスがありません」
阿部:「フォトグラファーの僕としては、画面にブライトフレームが表示されてレンジファインダー感覚で撮影できる設計がうれしかったですね。他のスマートフォンカメラとはひと味ちがう撮影感覚が体感できます」
―専用アクセサリーはどうでしょうか? 心惹かれるものはありますか?
阿部:「なんといってもレンズキャップですね。キャップの裏側にはレンズを保護するクッションも付いていて、まさにカメラ用レンズキャップそのもの。ライカファンにはうれしいはず。ライカロゴを正対させると最もきちっと装着されるようになっている細やかな設計も感動ポイントです」
桜屋敷:「あとはストラップが付けられるとか、ストラップ一体型ケースがあるとうれしいですね。今後に注目したいです」
阿部:「ライカのカメラには、一度はまると抜け出せない魅力があり、その感覚を「Leitz Phone 1」でも味わえます。それだけ所有欲を満たしてくれるスマートフォンといえます。ほかのスマートフォンとはちょっと別格の存在です」
―最後に、クリエイターとして今後の目標やチャレンジしたいことを教えてください。
桜屋敷:「自主制作で映画を撮影したことはあるのですが、いつかはアニメーションの作品をつくってみたいですね。もちろん実写作品も撮り続けていきたいのですが、アニメでしか描けないストーリーや表現もあると思うんですよ」
阿部:「近い予定ではドラマの撮影が決まっているので、bird and insectにとっても初めての試みなだけに評価される作品をつくり出したいと思っています。チームとしても僕個人としても大きなターニングポイントになる仕事だと据えています。撮影するドラマは年内中に公開予定です」
桜屋敷:「いずれにしても僕らの仕事は映像や写真を通して人の心を動かす仕事。新しいチャレンジをしながら、高いクオリティを残すよう常に努力しています。今日ここでbird and insectの存在を知った人には、僕らが手掛けた「Leitz Phone 1」のプロモーションムービーをぜひ見ていただきたい。少しでも心が動いたなら、とてもうれしいですね」
桜屋敷 知直
1986年、埼玉生まれ。大学を1年で中退後、数多くの職を経験。
その後写真家・大山友輝朗氏に師事。2017年bird and insectに加入後、アシスタントを経てムービーディレクターに。映画監督としても活動中。座右の銘は「根拠のない才能を信じること」
阿部 大輔
1989年 ⻑野県⽣まれ。上智⼤学の英⽂学科を卒業後、アパレルメーカーで7年間勤務。趣味としていた写真を仕事にすることを決意。2018年 以前から交流のあったbird and insect に加⼊。⾔葉にできない感情で、写真や映像を表現したい。
bird and insect
bird and insect は、「面白い!」を作り、想いを共に描く image branding partner です。
写真及び映像、デザイン制作を企画~納品まで一貫して行っています。
Instagram:https://www.instagram.com/bird_and_insect/
YouTube:https://www.youtube.com/c/birdandinsect