LEICA M10-R 

Impression Report by Leica Store Staff 

  

2020年7月にライカM10シリーズの新モデルとして新たに登場した「ライカM10-R」は、4000万画素を超える新開発の高画素の撮像素子を搭載し、飛躍的なディテールの描写力向上が大きな特長の最新モデルです。


今回はその描写性能を体感するために、ライカM10-Rを手に梅雨空の下を散策しました。撮影を通じて高画素化による解像度の向上を実感できたことはもちろんのこと、ノイズのさらなる低減や、より広いダイナミックレンジ、そして豊かな階調性を実感することが出来ました。ここからはそのインプレッションをお伝えしたいと思います。


  

雲の合間から夏を感じさせる強い日差しを新緑の若葉に通し写真に撮ると、ご覧の通りハイライトに飲み込まれ破綻しがちな若葉の繊細な葉脈がしっかりと確認できます。これはライカM10-Rで高画素化したセンサーが、ハイライト部や背景のボケなど微妙な描写をハイレベルに再現しているためです。



  

ライカM10-Rは、コンパクトなボディのレンジファインダーカメラで、ライカM10-Pと同じシャッター機構により静穏性が非常に優れており、振動も最低限まで抑えられています。レンジファインダーのカメラは、慣れるまではピント合わせがむつかしいという声もよく聞かれますが、ライブビュー中に背面の液晶モニターをダブルタップすることでその部分を拡大表示できるタッチ機能を活用すると、正確にピント合わせを行うことができてとても便利です。この写真はライブビューとタッチ機能を活用して蜻蛉を撮影してみました。



  *蜻蛉の部分をクロップした写真

ほぼ等倍までクロップしても、これほどまでに印象的なシャープさと緻密な描写を実感できます。大人になってから、まじまじと蜻蛉を観察することはありませんでしが、肉眼では気付くことが出来ない細やかで複雑な光の反射や、自然の造形美を感じられる羽の作りなど、ライカM10-Rとアポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.を組み合わせたことによる相性の良さに驚かされました。



  

幅広いダイナミックレンジも、ライカM10-Rの特長です。水面に落ちる木漏れ日が水紋によって揺らぎ、レンズのボケと重なり合う、そんな形のない「光と影」の存在を白黒写真に表現したこの1枚で、ライカM10-Rのダイナミックレンジの広さを存分に実感しました。



  

マニュアルフォーカスのライカM10-Rは、他のライカM10シリーズのカメラと同様に、突然のシャッターチャンスにもレンジファインダーをマニュアルで操作してピントを合わせて撮影することになります。ピント合わせに不安を感じる人も多いかもしれませんが、ライカM型カメラのレンジファインダーのピント精度は非常に高く、カラスの羽の描写を見てみると、その精度の高さが伝わるのではないかと思います。



  

遠景になるにつれて霞にのまれいく街と、夕日に照らされレイヤー状に重なった雲、雨上がりの湿度が高い東京の夕景は、複雑なグラデーションで作られています。ライカM10-Rとアポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.は、そんなドラマティックな東京の夕景を、ありのままに写真にしてくれます。シャドー部の街並みやハイライトの雲の表情はモニター越しでは伝わりきれないかもしれませんが、ライカストアでは、このグラデーションの描写を実際にご覧いただけるようにプリントをご用意しています。


今回の撮影では、最新モデルの高画素カメラには最高のレンズをつけてその描写力を体感してみたい、ということで、ライカM10-Rに組み合わせるレンズとしてライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.を使用しましたが、技術の粋を尽くしてつくられたというこのレンズの性能の高さを改めて実感することが出来ました。ライカレンズ特有の高い解像度と濁りのない自然なボケの描写を余すことなく表現し、最高の描写を切り撮るためにライカM10-Rは最高のパートナーとなるのではないでしょうか。


また、ライカならではの楽しみ方として、古くからあるライカレンズを最新モデルに組み合わせて使うことができるのも醍醐味です。数多く存在するオールドレンズの語り継がれる描写をライカM10-Rで試してみたい。そんな欲求が、自分を含む多くのライカファンから聞こえてくるかのようです。


使用機材: ライカ M10-R / ライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.


Photo By Y, Leica Online Store


4000万画素センサー搭載の高解像度M型デジタルカメラ

4000万画素を超える高画素の撮像素子を搭載したライカM10-Rは、その描写性能が新たな次元に達しました。一般的には、高画素化と高感度性能は相反する関係にあり、高画素化によって高感度性能は低下します。しかし、ライカM10-Rではこの常識を覆し、これまでのライカM10シリーズでの有効画素数2400万画素を大幅に上回る高画素化を果たすとともに優れた低ノイズ性能も実現し、あらゆるシーンでディテールまで鮮明に美しく描写することが可能になりました。ライカM10-Rは幅広い撮影シーンに対応することができるカメラです。

 

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