【ライカギャラリー東京】落合陽一 写真展 「晴れときどきライカ」開催
ライカギャラリー東京では2023年9月1日より、ライカギャラリー京都では2023年9月2日より、落合陽一の写真展を開催いたします。
ライカギャラリー東京では「晴れときどきライカ ── 逆逆たかり行動とダダイズム」、そしてライカギャラリー京都では「晴れときどきライカ ── 質量への憧憬、ラーメンは風のように」と題して同時開催される本展では、メディアアーティストとして境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開する落合陽一が、“晴れときどきライカ”という自身の日常を描き出すフレーズを軸に作品が展開されます。その類まれなる世界観をぜひご体感ください。
©Yoichi Ochiai
晴れときどきライカ ── 逆逆たかり行動とダダイズム
“ 逆たかり行動”(Contrafreeloading)という概念は,動物が食べ物を手に入れようと何らかの活動を行う姿を描くものだ.今回の展覧会はその「逆の逆たかり行動」に着目している.それは猫のように逆たかり行動を持たない生き物を通じて,「質量に固定した日常」から自由なデジタルデータが,物化のプロセスを繰り返す姿を描く試みだ.これは無為計算機自然の元で逍遥遊に振る舞っている姿を描き出す.
“ 晴れときどきライカ” というフレーズは私の日常を描き出している.晴れた日には,ライカを通じて計算機自然の微細な動きを捉え,その物質的な美しさをデジタルの世界へと移す.反対に,雨の日には閑居し,デジタル世界を読み込み,そこから得た情報を肉体の世界に適用する.この一連のプロセスの中で,私は閑雲野鶴の如く,物質と非物質,生命と非生命の間を自由に行き来し,それぞれの世界で得た感覚を融合させ,新たな表現領域を切り開く.
私の人生に常に付随するダダの精神は,無秩序で非論理的な表現を通じて新たな相互接続性を生み出すことを目指している.逆逆たかり行動の精神は,私たちが日常的に直面する二元性の問題に対する新たな視点を提示する.この多元的な世界で,全ては曖昧に相互接続し,実在・非実在に関わらない全てのものたちが,交錯するその響きの中で物化を繰り返し,微睡を生み出していく.猫のように,きのこのように,そして遊牧民のように.
また、会場では作品のプリントを販売いたします。(お渡しは会期終了後となります)
各会場のストアスタッフまでお申し込みください。
写真展概要
作家 | 落合陽一 |
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タイトル | 晴れときどきライカ ── 逆逆たかり行動とダダイズム |
会期・会場 | 2023年9月1 日(金)- 10月29日(日) ライカギャラリー東京 (ライカ銀座店2F) 東京都中央区銀座6-4-1 2F Tel. 03-6215-7070 月曜定休 |
展示内容 | 落合陽一による作品 14点 |
写真展概要(同時開催)
作家 | 落合陽一 |
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タイトル | 晴れときどきライカ ── 質量への憧憬、ラーメンは風のように |
会期・会場 | 2023年9月2 日(土)- 10月29日(日) ライカギャラリー京都 (ライカ京都店2F) 京都府京都市東山区祇園町南側570-120 2F Tel. 075-532-0320 月曜定休 |
展示内容 | 落合陽一による作品 15点 |
落合陽一 / Yoichi Ochiai プロフィール
メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、京都市立芸術大学客員教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。2019年に写真集「質量への憧憬」を発表。
近年の展示として「情念との反芻(ライカプロフェッショナルストア東京, 2019)」、「燐光する霊性(六本木ヒルズヒルサイド2F, 2019)」「未知への追憶(渋谷マルイMODI, 2020)」、「おさなごころを、きみに(東京都現代美術館, 2020)」、「遍在する身体,交錯する時空間(日下部民藝館, 2022)」、「裸性と身体性(北村写真機店, 2022)」など多数。また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手かげる。