新製品「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/28mm ASPH.」発表
ライカカメラ社は、ライカSLシステム用の高性能な広角レンズ「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/28mm ASPH.」を発売いたします。優れた光学性能ときわめて高速・高精度なオートフォーカスを誇るレンズ「アポ・ズミクロンSL」シリーズのラインアップに新製品「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/28mm ASPH.」が新たに加わります。現在、35mm、50mm、75mm、90mmの焦点距離のレンズをラインアップしている同シリーズ内では、本格的な広角レンズです。
「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/28mm ASPH.」は、優れたコントラスト性能により奥行き感のある描写を実現し、室内での撮影や建築物の撮影、そしてルポルタージュ写真に特に適しています。レンズマウントにはライカが開発したLマウントを採用しているため、Lマウントアライアンスに参加するメーカーのLマウントのカメラとも互換性があります。
「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/28mm ASPH.」は、絞り開放時にも圧倒的な描写性能を発揮します。レンズ構成は10群13枚で、そのうち3枚に両面非球面レンズを採用しています。これにより、肌の自然な階調表現、シャープな部分からのなめらかなボケ効果、細部まで高コントラストで周辺部まで歪曲収差がないくっきりシャープな画質という、ライカのレンズならではの非常に優れた描写を実現できます。
さらに、この焦点距離のレンズとしてはアポクロマート補正を施していることも大きな特徴です。アポクロマート補正とは色収差をほぼ認識できないレベルにまで低減するためのもので、光学系を構成するレンズ群の大部分に異常部分分散特性を持った高品質な特殊ガラスを採用しています。これらの精巧な構造のレンズには、ライカが誇る革新的な製造技術が余すところなく注ぎ込まれています。
オートフォーカス機構には、DSD®(Dual Syncro Drive™)を採用したきわめて高性能で耐久性に優れたステッピングモーターを使用しています。これにより、約0.25秒の高速オートフォーカスを実現しています。また、ライカの革新的な技術はマニュアルフォーカスにも活かされています。マニュアルフォーカスを行うためのフォーカスリングは、磁極を反転させることができるリング状の磁石を搭載するという独特の構造と仕組みを採用しています。
フォーカスリングを回すとこの磁石の磁極が反転し、それをセンサーが検知してその情報をメインプロセッサーに伝達します。その情報からフォーカスリングの回転量と速度に基づいてピントの位置を調節する仕組みになっています。それにより、非常に高速かつ高精度なマニュアルフォーカスが可能になります。
「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/28mm ASPH.」は、2021年2月27日(土)発売予定です。