新製品「ライカSL2-S」発売
ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)は、写真撮影はもとより、動画制作でも優れた性能を発揮する新製品「ライカSL2-S」を発売いたします。
「ライカSL2-S」は、先進技術を駆使してつくり上げた堅牢性の高いフルメタルのボディに、新開発の2400万画素の35mmフルサイズ裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーを搭載し、静止画と動画の両方を高画質に撮影できる機能を凝縮したデジタルカメラです。
さまざまな用途に対応するライカSLシステムのラインアップに新たに加わった「ライカSL2-S」は、その汎用性をさらに高め、高画素と高速性能の両立を求めるフォトグラファーにとって理想的なフルサイズミラーレスカメラです。
最大記録画素数で最大25コマ/秒という圧倒的な高速連写性能と、4K動画を10bitで時間の制限なく連続記録できるというプロレベルの動画性能を実現しており、ライカSLシステムの新たなスタンダードとなる製品です。
高性能な2400万画素の裏面照射型(BSI)CMOSセンサーと画像処理エンジン「LEICA MAESTRO III(ライカ・マエストロ・スリー)」
「ライカSL2-S」は、新開発の2400万画素の35mmフルサイズ裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーと画像処理エンジン「LEICA MAESTRO III(ライカ・マエストロ・スリー)」を採用しています。これにより最高ISO感度100000の高感度性能を実現し、光の状況を問わず常に美しい描写が可能となりました。
イメージセンサーシフト方式による手ブレ補正機能と9600万画素の「マルチショット」
手ブレに合わせてブレを打ち消す方向に撮像素子を動かすことで、きわめて効率的に手ブレを補正する多軸手ブレ補正機能を搭載しています。これにより、ライカM型のレンズなどの手ブレ補正機能を搭載していないレンズでも補正効果を発揮します。また、このセンサーシフト方式の手ブレ補正技術を活用した「マルチショット」機能も搭載しており、連続撮影した8枚の画像を1枚に合成し、通常の4倍となる9600万画素の画像を生成することも可能です。
「Capture One 21」の対応/ライカSLシステムのコンセプトの継承
「ライカSL2-S」は、RAW画像の管理や編集のためのソフト「Capture One 21」によるテザー撮影に対応しています。また、「Adobe Photoshop Lightroom Classic」でもテザー撮影が可能です。そしてさらに撮像素子以外は、「ライカSL2」と同じ機能を備えており、優れた操作性や高精細なEyeRes®電子ビューファインダーなどはそのまま受け継いでいます。アクセサリーは「ライカSL2」と共用できます。もちろん、堅牢なフルメタルのボディは、IP54レベルの防塵・防滴性能を備え、最高水準の品質で製造された“Made in Germany”のカメラである点も同様です。
クリエイティブな映像表現にも最適
「ライカSL2-S」は、フォトグラファーはもとより、ビデオグラファーやシネマトグラファーにも大きな可能性を提供します。主な機能としては、60 fps 4:2:2 10bitの動画をライカ独自のL-logで記録できます。また、ビューイングLUTにより、コントロールされた映像を確認しながら撮影することもできます。さらに、内部または外部の記録媒体に空き容量がある限り、30分の時間制限なく動画を連続撮影できることも、プロレベルの動画撮影にとっては重要な機能のひとつです。
将来的には高効率な圧縮形式のHEVCにも対応する予定となっており、HEVCでの最大4K/60p 10bit記録が可能になります。これにより、動画を1分のセグメントに分割して記録することが可能になり、データロスを最小限に抑えることができるようになります。その他にも、波形モニター表示などの機能も今後のファームウェアアップデートで追加される予定で、より一層プロフェッショナルなカメラへと進化していきます。
ライカSL2-Sは2020年12月17日より、ライカストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて発売予定です。