In my impression
Leica Q3

ー モデル 高山 都 ー


ライカQ3」は、私の世界を広げてくれるカメラ。


モデルとして被写体になる一方で、表現者として日常的なシーンを撮影し、発信し続けている高山都さん。「ライカQ2」を手にしてから写真撮影への興味が一気に加速したそうです。そして次に手にしたのが「ライカQ3」。数々の新機能と使用感にとても驚いたと言います。高山さんは「カメラ初心者やライトユーザーにこそ使ってほしい」とのこと。その理由も含めて「ライカQ3」に感激した想いを語っていただきました。

Photography: Tatsuro Yasui






表現者として理想のカメラを求めた

私が写真を撮り始めたのは、2012年に公開された映画『女子カメラ』に出演してからです。劇中で大学の写真サークルに所属する女子大生の役を演じる中で、カメラに触れて撮影をする経験を重ねていくうちに写真撮影の面白さに目覚め、次第にのめり込んでいきました。しかし、よくよく思い返すと私の祖父が日常的に写真を撮っていて、それを身近でいつも見ていた昔の記憶が影響を与えたところもあったのかもしれません。

祖父は私の入学式などの特別な日だけでなく、衣替えをした日や雪が降った日、そんななんでもない日でも私を写真に収めてくれました。私が小さかった頃の写真を見返すと、なにげなく撮ってくれた1枚1枚が懐かしい素敵な記憶となって甦り、たくさん写真を撮ってくれた祖父には感謝の想いでいっぱいです。写真を撮って残すことは、とても素敵なことなのだと教えてもらった気がします。





映画に出演した後に海外ロケに行く機会があり、初めて国産のコンパクトデジタルカメラを手に入れました。海外で見たことがない素晴らしい風景に出会ったときに、せっかくならばカメラで撮影したいと思いました。

ロケで訪れた先はカナダのプリンスエドワード島でした。時期は長い冬から明けた短い春を迎えた6月。草花があたり一面に咲き乱れ、生命力に満ち溢れた美しい風景にとても感動し、夢中でシャッターを切りました。その経験をきっかけに本格的に写真を撮ってみたい気持ちが高まっていきました。



次に手に入れたカメラが「ライカQ2」でした。じつは夫(モデル・映像作家の安井達郎氏)がライカQ2を使っていて、彼が撮影する写真を見てすごく美しいと何度も驚き、私も欲しくなってその年に最も幸運といわれる日を狙って購入しました。

私は何気ない日常を撮影してSNSにアップしているのですが、自分の感性を世の中に発信し続ける表現者である以上、自分にとって最高と思えるカメラを相棒にしようと考えました。当時の私にとってはちょっと背伸びをして手に入れたカメラでしたが、写真を撮り続けていく覚悟を固める意味でも、ライカQ2がふさわしいカメラだと感じたからです。





使いやすい機能が新たに増えた

SNSに載せている写真は、毎日の食卓や、部屋に飾った花、その日に着用した洋服のコーディネート、雨の公園など本当になんてことないワンシーンばかりです。そんなシーンもライカのカメラで撮ると色彩や空気感を繊細に写し出し、雰囲気たっぷりの写真に仕上がります。コンパクトデジタルカメラとしてはこれ以上ないカメラだと思います。

しかしついに「ライカQ3」が登場するときいて、気になってしかたなくなりました。ライカQ2を超えるコンパクトデジタルカメラはライカでしかつくれないはずと思っていたので、その想像通り「ライカQ3」は素晴らしいカメラでした。





「ライカQ3」は機能や性能がいろいろ進化しているのですが、私が感じたのは、むしろカメラ初心者やカメラに不慣れな方にこそ使いやすいカメラという手応えでした。

まずオートフォーカス機能がとても向上しています。私の撮る写真は、時々ピントが甘くなることがありましたが、「ライカQ3」で撮影するとしっかりとピントの合った写真が安定して撮れます。ピントが簡単に素早くピタリと合うのは、私にとっても革命的な進化。ピントがなかなか合わないストレスから解放されました。

また、動いている被写体でもピントを合わせやすく、動き続けている友人の子どもを撮ったときにもうまく撮影できました。ライカQ2では料理や花など静止している対象をよく撮影していましたが、「ライカQ3」は動いている被写体でも上手に撮れます。私の撮る世界が「静」から「動」に広がった気分です。




©Miyako Takayama


©Miyako Takayama



もうひとつ新たに追加された機能でうれしかったのがチルト式モニターです。食卓に並ぶ料理を俯瞰で撮ることが多いので、腕を伸ばしてカメラを料理の真上に持っていっても、その体勢のまま撮影できます。





私は写真を撮影するとき、どこからどう切り撮るのがベストアングルなのか、被写体の最も美しい角度を探そうと試みます。チルト式モニターがあることでカメラのポジションの制限が少なくなり、より美しい角度を追求できるようになりました。

公園で草花を撮影するときも、思い切りローアングルで撮れるので、表現の自由度が広がりました。雨で濡れそぼった公園の草花を撮るのも好きなのですが、「ライカQ3」は防滴機能があるのでその点も安心して使えます。







©Miyako Takayama



表現の幅を広げてくれる意味では、新たに90mmのクロップ撮影が可能になったのも「ライカQ3」を使いたいと考えている人に伝えたい機能です。おそらく有効画素数が6000万画素にアップしたから実現できたと思うのですが、切り撮りたい部分にグンと寄れるので、人物や植物の撮影で威力を発揮しそうで今後の撮影が楽しみです。

「ライカQ3」を使っている時に密かに感激したのは、本体背面の操作ボタンのレイアウトです。ライカQ2に比べてボタンの数が減ってシンプルになったほか、基本操作のボタンが本体右側に集約されたことにより、右手だけでスムースに操作できるようになりました。さり気ない変更ですが、使ってみると大きな変化だと実感します。





「ライカQ3」が手元に来たことで、今まで以上にSNSにアップする写真撮影が楽しくなりそうです。SNSは私にとってはいわば絵日記みたいなもの。なにげない日常の写真でも、誰かが見て素敵だな、きれいだなと感じてもらえたらそれだけでうれしい。人の心を動かすには、美しくなくてはいけない。美しい絵を生み出すにはよい画材がなくてはいけない。その絵日記を描くための色鉛筆が「ライカQ3」なんです。まるで多色多数の上質な色鉛筆を手にしたかのような心強い気持ちになれるカメラだといえます。





2020年頃からつい最近まで海外旅行に行けない時期がしばらく続きましたが、ようやく行ける状況になってきました。次に海外に行けるタイミングがあれば必ず「ライカQ3」を連れて行きます。日本では見ることのできない美しい景色を思う存分写真に収めたいですね。撮影した写真はもちろんSNSにアップします。なかなか旅に行けない人にも感動をおすそわけする感覚で、写真を通して見てくれた人たちに夢を広げていきたい。そのためには表現力に優れ、美しい写真が撮れる「ライカQ3」が出番となるわけです。



【関連記事】
Leica Camera Wetzlar Germany – 公式サイト|日本にも高山都さんのライカストーリーを掲載しています。




高山都(たかやま みやこ) プロフィール

1982 年生まれ。モデル、女優、ラジオパーソナリティ、商品のディレクションなど幅広く活動し、丁寧な生き方を発信するinstagramも人気。 趣味は料理、ランニング、器集め、旅行。
著書『高山都の美食姿』(双葉社刊)シリーズ1~4も好評発売中。


公式Instagram
https://www.instagram.com/miyare38/

著書
『高山都の美食姿』(双葉社刊)