【ライカギャラリー東京】 菅原 一剛 写真展「北海道」開催
ライカカメラジャパン株式会社はこのたび、国内外で高く評価される日本を代表する写真家・菅原一剛の写真展を開催いたします。
本展では、菅原が幼少期に離れた北海道を、失われた故郷を探すように静かに見つめた風景を紹介します。日高山脈を望む開拓の地で、人と自然が交わる静かな瞬間が、深いまなざしとともに写真に収められています。
展示作品は、特別な調合によるウェットコロディオングラスプリント、そしてインクジェットプリントで制作。古典技法と現代技術を融合させ、光と時間の重なりを繊細に描き出しています。
詩的で本質を見つめる視点は、ヨーロッパやアジアでも高く評価され、数多くの個展や国際展にも出展。記憶に触れるような菅原の作品世界を、ぜひ会場でご体感ください。

©Ichigo Sugawara
ぼくは札幌に生まれた。
と言っても、父の仕事の都合で二歳の時に引っ越してしまったので、北海道の記憶はほとんどない。
それでも、常にどこかで、北海道は特別な場所という思いが自分のなかにあって、引力のようにはたらきかけてくる。
北海道というと、雄大な大自然を思い描く人も多いかもしれないが、近代北海道の歴史は、
原生林に覆われた厳しい環境のなかでの開墾という事業なくして始まらなかった。
農業画家として知られる坂本直行(1906~1982)さんは、十勝地方に入植する際、
日高山脈がもっとも美しく見える場所を選んだと聞く。
そこを己の軸として、農業のかたわら絵画や登山、執筆活動に勤しんだ。
そしてぼくは、そうした大自然と対峙し続けている人びととの間に生まれる光景を、
あたかも故郷を探すような気持ちで見続けている。
写真展概要
作家 | 菅原 一剛 |
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タイトル | 北海道 |
会期・会場 |
2025年6月20日(金)- 9月14日(日) ライカギャラリー東京 (ライカ銀座店2F) 東京都中央区銀座6-4-1 2F Tel. 03-6215-7070 |
開館時間 | 11:00-19:00 (月曜日定休) |
写真展概要(同時開催)
作家 | 菅原 一剛 |
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タイトル | 北海道 |
会期・会場 |
2025年6月20日(金)- 9月14日(日) ライカプロフェッショナルストア東京 東京都中央区銀座6-4-1 東海堂銀座ビル2階 Tel.03-6215-7074 |
営業時間 | 11:00-19:00(日曜・月曜定休) |
写真展概要(同時開催)
作家 | 菅原 一剛 |
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タイトル | 北海道 |
会期・会場 |
2025年6月21日(土)- 9月14日(日) ライカギャラリー京都(ライカ京都店2F) 京都府京都市東山区祇園町南側570-120 Tel. 075-532-0320 |
開館時間 | 11:00-19:00 (月曜定休) |
*状況により会期・時間が変更になる場合がございます。
菅原 一剛/Ichigo Sugawara プロフィール
1960年生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。早崎治氏に師事後、フランスにて写真家として活動を開始。1996年に撮影監督を務めた映画『青い魚』は、ベルリン国際映画祭にて上映される。
2005年ニューヨークのPace/MacGill Gallery にて開催された『Made In The Shade』展にロバート・フランク氏と共に参加。同年、アニメ『蟲師』のオープニングディレクターを務めるなど活動は多岐に渡る。2023年、植物分類学者牧野富太郎博士の植物標本写真を作品とした写真集『MAKINO 植物の肖像』(北隆館)を刊行し、高知県立牧野植物園にて企画展を開催。
2024年、写真集『DUST MY BROOM 2』(赤々舎)を刊行し、韓国にて個展を開催。大阪芸術大学客員教授。
https://ichigosugawara.com/