新製品「ライカQ2モノクローム」発売
ライカカメラジャパンは、ライカQシリーズの新機種「ライカQ2モノクローム」を2019年11月19日より発売いたします。「ライカQ2モノクローム」は、新開発のモノクロ撮影専用の35mmフルサイズセンサーを搭載しており、新たな基準を打ち立てる高画質なモノクロ写真を撮影できます。
「ライカQ2モノクローム」は、大口径単焦点レンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」、高速・高精度のオートフォーカスシステム、有機EL電子ビューファインダーなど、「ライカQ2」からの機能と性能を受け継いでいます。外観デザインでは、本体のカラーはマットなブラックペイントを、そして操作部などに刻まれている文字や数字のカラーはホワイトまたはグレーを採用し、全体的なカラーリングもモノトーンにまとめています。また、レザー外装には新たなレザーを採用するとともに、トップカバーの上面には「MONOCHROM」の文字を刻印しています。これにより、上品かつ落ち着いた雰囲気に仕上げています。さらに、本体正面には「Leica」の赤いロゴを配していません。ボディの随所には「ライカQ2」と同様にほこりや水滴の侵入を防ぐ保護シーリングを施し、IP52相当の防塵・防滴性能を実現しています。
撮像素子には、専用に開発した有効4730万画素のモノクロ撮影専用の35mmフルサイズセンサーを採用し、細部まで鮮明な静止画や4K動画が撮影できるほか、最高ISO感度100000相当の高感度撮影も可能です。レンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」とこの高性能な撮像素子との組み合わせにより、優れた描写性能を発揮します。開放F値はF1.7と明るいので、光量が少ないシーンでも美しく撮影できます。ピント合わせの方法は、マニュアルフォーカス(MF)またはオートフォーカス(AF)が選択でき、また、最短撮影距離17cmのマクロ撮影も可能で、創造力を自由に発揮して魅力的なモノクロ写真が撮影できます。レンズの鏡筒にはAF/MF設定のロック機構を備え、さらに鏡筒を回転させるだけでマクロモードに切り換えが可能です。
また最大で75mmレンズ相当の画角でのクロップ撮影が可能な機能も搭載しており、さまざまな画角でより柔軟な表現が楽しめます。デフォルトの28mmレンズの画角以外にも、クロッピング機能を使えば35mm、50mm、75mmの各レンズ相当の画角に拡大して撮影できます。電子ビューファインダーと背面の液晶モニターには、設定した画角に応じて、撮影範囲を示すブライトフレームが表示されます。クロッピング撮影時の画像は、35mm、50mm、75mmの各レンズ相当の画角の設定でそれぞれ3000万画素、1470万画素、660万画素のJPEG形式で記録されます。28mmの撮影では、常に最大記録画素数の4730万画素のJPEG形式とDNG形式の両方で記録されます。
「ライカQ2」と同様に有機EL電子ビューファインダーも搭載し、高精細な表示によりどのような状況下でも被写体をしっかりと確認できます。液晶は画面全体で明るさを調整するのに対し、有機ELの場合は画素単位で明るさが調整できるので、従来よりも非常に高コントラストで深みのあるトーンを実現しています。さらに、高精細ながらも電力消費を抑えています。また、アイセンサーを搭載し、目を近づけると自動的に電子ビューファインダー表示に切り換わります。表示切り換えのタイムラグも認識できないレベルにまで低減しています。
オートフォーカスシステムでは、同クラス最速レベルの0.15秒未満でのシャープなピント合わせを実現しています。また、画像処理エンジン「LEICA MAESTRO II(ライカ・マエストロ・ツー)」にさらなる改良を加えたことにより、最大記録画素数4730万画素で10コマ/秒という圧倒的な高速連写性能を実現し、日常に訪れる貴重な一瞬を逃さずとらえることが可能です。さらに、4K画質で映像を記録できる動画撮影機能も搭載し、クリエイティブな表現の幅がさらに広がりました。印象的なモノクロ映像表現が可能なこの動画機能では、4K動画(3840×2160、30fps/24fps)のほか、一般的なフルHD動画(120fps/60fps/30fps/24fps)も撮影できます。アプリ「Leica FOTOS」にも対応しており、Wi-Fi機能と組み合わせることで撮影した静止画をソーシャルメディアにアップロードして素早く簡単にシェアすることや、スマートフォンからカメラの各種の設定を変更してリモート撮影することができます。さらに、Bluetooth LE(Bluetooth Low Energy)経由で常時スマートフォンと接続することも可能です。
外観デザインにおいては、無駄を削ぎ落として本当に必要な要素だけを残すというライカの伝統的なコンセプトを徹底的に追求しました。また、“Made in Germany”のカメラとして、品質においても耐久性においても最高水準にある素材のみを用いて製造しています。全体をモノトーンにまとめたカラーリングとクラシックな表情のレザー外装を採用することで、機能性とデザイン性の両立を達成しています。操作性においては、直感的に操作できる独特のコンセプトを採用しています。メニューでは、項目の合理化を図り、モノクロ撮影専用カメラとしての特殊な項目を追加しました。また、カラー関連の設定は不要なため、静止画と動画の両方でこれらのメニュー項目を削除し、代わりに色調(青、セピア、セレン)を追加しています。
対応アクセサリーも、上質なレザー製のカメラプロテクターとキャリングストラップを数種類のカラーバリエーションで用意するなど豊富に揃えています。また、バッグとリストストラップもさまざまなデザインで展開しています。さらに、フラッシュユニット(ライカSF40およびライカSF60)、コマンダー(ライカSF C1)、サムレスト、カメラ本体と同じレザー外装のハンドグリップなどをラインアップしています。これらに加えて、「ライカQ2モノクローム」に合わせて特別に設計したカラーフィルター(フィルターサイズはE49、カラーはイエロー、グリーン、オレンジの3種類)が新たに登場します。